結局Gevi ECMN0って何がいいの?
国内正規流通品9機種比較で分かった特徴と弱み

執筆:編集部(家庭用エスプレッソマシンリサーチ)

コーヒー好きの皆さん!こんにちは。

初めまして、Gevi Japan編集部でございます!

この記事を読んでくださってるということは、少しでもGeviのエスプレッソマシンに興味を持ってくださってる方だと信じています!!

エスプレッソマシンは、毎日使うもの。
だからこそ、絶対に後悔してほしくありません。

そのため、この記事では最初からGeviの良いところを話すつもりはありません。

まずは「Geviが向いていない人」、そして「Geviの弱み」を正直にお伝えします。

そのうえで、

「他のマシンと何が違うのか。」

そこは、Geviへの愛情も込めて、どこよりも分かりやすくお話しさせていただきます!

ぜひ最後までお付き合いください!☕️

こんな人にはGeviは向いていません

とにかく安いエスプレッソマシンが欲しい人

「とにかく安く始めたい」「エスプレッソが自分に合うか試してみたい」という方なら、デロンギ様のデディカやスティローザ1択です!!!

理由はシンプルです。

価格が手頃で、比較的失敗しにくく、エスプレッソを始める最初の一台として十分楽しめるからです。

文句ない入門機です。

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ラテアートだけを楽しみたい人

次に、ラテアートだけを楽しみたい人には、あまり向いていません。

理由はシンプルです。

ラテアートで一番大切なのは、スチームミルクを作る技術だからです。

もちろんGeviでもラテアートは楽しめます。ただ、「かわいいハートやチューリップを描きたい」という目的だけなら、Solis Barista Perfetta Plus SK1170(¥71,820〜)のような、扱いやすいマシンのほうが向いているかもしれません。

54mmポルタフィルターに電子制御を搭載した、家庭でも扱いやすいサイズ感のマシンです。Geviのように豆や挽き目にシビアに向き合わなくても、日常的にラテを楽しみたい方には、こちらのほうが合うはずです。

Gevi ECMN0が目指しているのは、ラテアート専用機ではありません。エスプレッソそのものの味を、本気で追求したい人のためのマシンです。

他にも、以下のような方には向いていません。

このような方なら、デロンギの全自動マシンや、スティローザ・デディカのようなエントリー機のほうが、満足できるはずです。

無理にGeviを選ぶ必要はありません。

Gevi ECMN0の弱み

ここが、この記事で一番大切な部分です。Geviを検討している方が「買ってから後悔しない」ために、隠さず正直にお伝えします。

① 全自動ではない

豆を挽く・タンピングする・抽出時間を計る、この3つは自分で行います。最初は失敗もあります。「淹れる楽しさ」を求めない方には、向きません。

② 最初は豆選びや挽き目の学習が必要

エスプレッソは、豆と挽き目で味が大きく変わります。最初の2〜3週間は「うまく抽出できない」という経験をします。これは、Geviに限らず、業務規格の半自動マシン全般に言えることです。

③ サイズはデディカより少し大きい

デロンギ デディカ EC680Mが「省スペース設計」を売りにしているのに対し、Geviは58mmポルタフィルターを採用する分、本体もそれなりのサイズです。狭いキッチンでは、置き場所を検討する必要があります。

④ カフェラテよりエスプレッソ性能を優先している

360°メタルスチームワンドは搭載していますが、一部のマシンにあるような「自動ミルクフローサー」ではありません。ミルクスチームは自分の手で行います。

⑤ デザインだけで選ぶなら、他にも選択肢はある

Rocket Appartamentoのように、キッチンに置いたときの佇まいで選ぶなら、別の選択肢もあります。Geviは「機能に対する価格」で選ぶマシンです。

つまり「誰でも簡単にコーヒーを飲む機械」ではありません。
でも、その代わりに何が手に入るのか。次の章で説明します。

それでも、私がGeviを選ぶ理由

ここまで、Geviの弱みだけを書いてきました。「向いていない人」「弱み」を先に読んで、それでもまだ興味を持ってくれている方に、Geviが選ばれる理由をお伝えします。

すべて、国内正規流通品9機種の比較データに基づいた事実です。

理由① 家庭用では珍しい58mmポルタフィルター

エスプレッソマシンには「ポルタフィルター」という、粉を詰めて装着する持ち手が付いています。このポルタフィルターの直径には、大きく分けて51mm・53mm・54mm・58mmの規格があります。

そして、世界のカフェで使われている業務用マシンのほとんどは、58mmです。

家庭用エスプレッソマシンで58mmを採用しているのは、国内正規流通品では以下の4機種のみです。

つまり、¥100,000未満で58mmを採用しているのは、Gevi ECMN0とGaggia Classic Evo Proの2機種のみ。さらに¥80,000以下となると、Gevi ECMN0だけです。

58mmが選ばれる理由は、粉の充填面積が広くなり、湯の通り方がムラになりにくいから。カフェで味のブレが少ないのはそのためです。

理由② PID温度制御

エスプレッソの抽出温度は、味に大きく影響します。理想的な温度域は92〜96℃と言われていますが、この範囲を±0.5℃で保てるかどうかで、味の再現性が大きく変わります。

PID(比例・積分・微分制御)は、温度センサーで湯温を監視し、目標温度に精密に近づける制御方式です。

¥100,000以下の国内正規流通品でPIDを標準搭載しているのは、Gevi ECMN0のみです。

Solis Barista Perfetta Plusは公式仕様でPIDの詳細が明記されていないため、断定は避けます。しかし、¥80,000以下で「PID標準搭載」と明記されているのは、Gevi ECMN0だけです。

理由③ 9bar抽出

エスプレッソの抽出圧は、業務規格で「9bar」が理想とされています。

一方、家庭用エスプレッソマシンの多くは、公称15barのポンプを搭載しています。ここで注意が必要なのは、「15bar」はポンプの最大能力であり、実際の抽出圧ではないことです。

デロンギ製のスティローザ、デディカ、La Specialista Arteはいずれも「加圧式バスケット」を採用しています。加圧式バスケットは、粉の挽き目やタンピングの精度が甘くても、それらしいクレマが出るように圧力をかける仕組みです。手軽ですが、豆本来の味の輪郭は出しにくくなります。

Gevi ECMN0は、ULKA 20barポンプ+OPV(過剰圧力バルブ)で9〜10barに調整、さらに3wayソレノイドバルブを組み合わせています。これは業務用マシンと同じ仕組みで、非加圧バスケットで抽出圧を9bar近辺にコントロールできます。

同じく9barを実現しているのはRocket AppartamentoとRancilio Silvia Pro Xですが、価格帯は¥437,800〜です。

理由④ 3Wayソレノイドバルブ

3Wayソレノイドバルブは、抽出直後にポルタフィルター内部の残圧を逃がす部品です。

これがあると、抽出後に乾いた粉が「サッ」と取り出せるようになり、ポルタフィルターの掃除が圧倒的にラクになります。

3Wayソレノイドが標準搭載されているのは、Gevi ECMN0を含む一部の業務規格マシンだけ。デロンギの加圧式バスケット機や、多くのエントリー機には、この部品は搭載されていません。

理由⑤ 商用レベルのスチーム

Gevi ECMN0のスチームワンドは、360°自在に動くメタルワンドです。

自動ミルクフローサー付きの機種と違い、自分の手でミルクを回転させる必要があります。ここは慣れが必要な部分です。

ただ、慣れれば、カフェで飲む「ふわっとしたラテ」に近いミルクスチームを、家庭でも作れるようになります。

理由⑥ 3年保証

家電製品の保証期間は、通常1年です。

比較した9機種のうち、標準で3年保証が付いているのはGevi ECMN0のみです(初回ロット限定・交換対応)。

エスプレッソマシンは、ボイラーや電磁バルブなど、経年で不具合が出やすい部品を多く搭載しています。3年保証があるという安心感は、決して小さくありません。

理由⑦ この価格帯ではほぼ唯一と言える理由

ここまでの内容を、¥60,000〜¥80,000の価格帯で整理するとこうなります。

この価格帯で確認できる範囲での事実 「58mm × メタルグループヘッド × PID × 9bar × 商用スチーム × 3年保証」をすべて標準搭載している国内正規流通品は、現時点で Gevi ECMN0のみです。

これは「Gevi ECMN0がすべての家庭用マシンより優れている」という意味ではありません。

「業務規格に近いスペックを、¥80,000以下という価格帯で揃えている選択肢が、Gevi ECMN0しかない」ということです。

他メーカーと比較するとどうなのか

ここまでを踏まえて、代表的な競合と冷静に比較してみます。

DeLonghi スティローザ EC235J / デディカ EC680M

どちらも¥19,000〜¥45,000台で買える、コスパの良いエントリー機です。51mmポルタフィルター+加圧式バスケットで、初心者でも挽き目にシビアにならず、それらしいクレマを楽しめるのが強みです。

「まずエスプレッソを飲みたい」「難しい設定は不要」という方には、Geviよりデロンギのほうが合っています。

DeLonghi La Specialista Arte EC9155J / Prestigio EC9355J

¥91,800〜¥149,800の中位機。8段階の温度制御と加圧バスケットを搭載しています。「デロンギの安心感」と「ある程度の抽出コントロール」を両立したい方には、こちらも十分魅力的な選択肢です。

Solis Barista Perfetta Plus SK1170

54mmポルタフィルターを採用し、電子制御を搭載した¥71,820〜の機種です。ただ、PIDの詳細スペックや実抽出圧については、公式サイトで明記されていません。この2点を重視する方は、公式情報を確認してから判断することをおすすめします。

Gaggia Classic Evo Pro SIN035R

58mmポルタフィルター+ブラス(真鍮)グループヘッドを標準搭載する¥98,333〜の機種。「クラシックな業務規格」を選びたい方に長く愛されてきたモデルです。

ただし、PIDは標準非搭載で、9bar化にはOPVの後付け改造が前提。ある程度の知識がある人向けのマシンです。

Rocket Appartamento / Rancilio Silvia Pro X

どちらも58mmポルタフィルター+E61グループヘッド(Rocket)または、PID+回転ポンプ(Silvia Pro X)を搭載する、上位互換のマシンです。

価格帯は¥437,800〜¥561,890。「予算に上限を設けない」「一生モノで選びたい」という方には、この2機種のほうが満足度は高いはずです。

比較の全体像

機種/価格 ポルタ径 温度制御 抽出圧 保証
Gevi ECMN0
¥59,800〜¥79,800
58mm PID
92/94/96℃ ±0.5
9〜10bar
OPV+3way
3年
DeLonghi スティローザ EC235J
¥18,928〜
51mm サーモブロック 15bar 加圧式 1年
DeLonghi デディカ EC680M
¥44,980
51mm サーモブロック 15bar 加圧式 1年
Solis Barista Perfetta Plus
¥71,820〜
54mm 電子制御
(PID詳細非公開)
16気圧公称
実圧非公開
1年
DeLonghi La Specialista Arte EC9155J
¥91,800
51mm 8段階温度制御 15bar 加圧式 1年
Gaggia Classic Evo Pro
¥98,333〜¥140,800
58mm サーモスタット
(PID非搭載)
15bar
9bar化改造可
1年
DeLonghi La Specialista Prestigio EC9355J
¥149,800〜
51mm 8段階温度制御 15bar 加圧式 最大5年
Rocket Appartamento
¥450,000〜
58mm E61 / HX
(PID非搭載)
9bar 正規サポート
Rancilio Silvia Pro X
¥437,800〜¥481,580
58mm PID搭載
デュアルボイラー
9bar 正規サポート

※各メーカー日本公式サイト・kakaku.com・国内正規代理店の一次情報を基にした比較。並行輸入品は除外。

総評

RocketやSilvia Pro Xは性能では上ですが、価格は40〜50万円台。デロンギ各機種は¥20,000〜¥150,000の価格帯で、「加圧式で手軽に楽しむ」路線です。

その中で、Gevi ECMN0は「¥80,000以下で、業務規格の抽出構造を家庭に持ち込む」という、少し特殊なポジションにあります。

結論:結局Geviはどんな人におすすめ?

ここまで読んで、Geviが合いそうか、合わなそうか、ある程度判断できたはずです。

Geviが合う人

Geviが合わない人

この記事の結論 Geviが優れているというより、この価格帯で「必要なものだけ全部入っている」のがGeviです。
「Geviが一番」ではなく、「自分にGeviが合っているかどうか」で判断してください。

自分にGeviが合っていると判断できた方は、
以下から詳細と現在の販売価格を確認できます。

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※本記事の比較データは、各メーカー日本公式サイト・国内正規代理店・kakaku.comの一次情報のみを根拠にしています。並行輸入品(Breville/Sage、Rancilio Silvia無印、Lelit Anna、Ascaso Dream、HiBREW H10Aなど)は比較対象から除外しています。価格は執筆時点のもので変動する場合があります。